共通テスト数学をどう攻略するか

受験生の方は共通テストを意識して勉強している人が多いと思います。今回は共通テスト数学の攻略について話していきたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

出題分野をチェック

共通テスト数学で出題される分野はある程度固定されています。

【数学ⅠA】
第1問:数と式(数学Ⅰ)、2次関数(数学Ⅰ)
第2問:図形と計量(数学Ⅰ)、データの分析(数学Ⅰ)
第3問:場合の数と確率(数学A)
第4問:整数の性質(数学A)
第5問:図形の性質(数学A)
※第3問~第5問の中から2問選択

【数学ⅡB】
第1問:三角関数または図形と方程式(数学Ⅱ)、指数・対数関数(数学Ⅱ)
第2問:微分法・積分法(数学Ⅱ)
第3問:数列(数学B)
第4問:ベクトル(数学B)
第5問:確率分布(数学B)
※第3問~第5問の中から2問選択

少し注意したいのは数学ⅠAは第1問と第2問で設問数に若干の変動があることです。過去にデータの分析が独立した設問2問で問われたことがあります。試験がスタートしたらまず設問数をチェックしましょう。

時間配分

過去問等を演習する際は必ず時間を計って取り組みましょう。解くスピートはそんなにすぐには上がりません。ただし、ペース配分を意識することにより今より得点をアップさせることが可能ですよ。本番の試験のことを想定すると5分短く「ⅠA:65分」「ⅡB:55分」で解くと良いでしょう。できればマークシートを用意してください。以下、個人的にベストであると考える時間配分を紹介します。参考にしてください。以下では「ⅠA:70分」「ⅡB:60分」であるとします。

【数学ⅠA】
第1・2問:全部で46分。試験が始まったら設問数をチェックして設問で割って見積もって問いて行 きましょう。この時点で1分位経過していると思うので、実際には45を設問数で割るとよいでしょう。
第3~5問:12分×2問

【数学ⅡB】
全て大問1問で15分
第1問が一番キツイと思いますが、個人的には三角関数は難しいことが多いので5分で解けるだけ解いて指数・対数関数に時間をかけるのがオススメ。結局この第1問をうまく乗り切るのがポイントです。最後のベクトルに時間が残っていないのはもったいないので、とにかく15分で折り合いをつけていくことが重要です。

これからの対策で得点アップが狙いやすい分野

①データの分析(数学Ⅰ)、整数の性質(数学A)
この両分野は学習がなかなか進んでいない人も多いのではないでしょうか?「データの分析」は実践問題で鍛えるのが手っ取り早いですが、基礎が不安な人はチャート式や教科書傍用の問題集で公式を頭に入れてください。
「整数の性質」は共通テストになってから傾向が少し変化したように思いますが、手広く基礎を固めておけば、数学Aの中では得点しやすい分野です。教科書傍用の問題集等を使って基礎をしっかり固めるとよいでしょう。難しい問題はしなくてもOKです。

②図形と計量(数学Ⅰ)
この分野は一気に上がることは望めなくとも、少しずつ実力がアップする分野です。現在の共通テストの内容に近いのはセンター試験の1997年~2005年です。手に入るようなら本試の図形と計量の部分だけでもやっておくと段々力がついてきますよ。

③微分法・積分法(数学Ⅱ)
数学Ⅱの微分法・積分法はそもそも解法の手数が少ない分野です。センター試験の過去問等を使ってマーク型の形式に慣れて行くと、確実に得点できる可能性が高いです。一般的に数学ⅡBでは最も力を入れるべき分野です。

長文・会話文に対応するには?

共通テストになり、問題文が長文化し、会話文が苦手だという人もいると思います。なかなか難しいところですが、長文を読むコツは「ざっと流して読む」ことです。なぜなら、数学の問題文は色々書いてあっても結局それほど解答に影響がない場合も多いからです。最初に解答する部分まで素早く読んで分わらない部分があったら戻って読み直す、位がいいでしょう。特に会話文はそれほど重要でないことも多いです。会話文を読むのに必要以上に時間をかけてもあまり意味がありません

結局大事なことは・・・

共通テストの一番のネックは時間配分です。特に数学ⅠAは解けない問題があるとそれに時間をかけすぎて時間切れになるケースが多いです。とにかく時間配分を意識した練習を積んでおくことが一番大事なことです。平均点は大体50~60点、年によっては40点前後になることもあります。そんなに易しい試験ではありません。取るべき問題をしっかり取るためにも、解けない問題は思い切って飛ばすことは必要です

それでは今回はここまでにします。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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